青空なんだって声を大にして言い聞かせてやりたい。
地元の歩きなれた道を
ぼんやりと音楽を聴きながら散歩をした。
思っていたよりも道幅が狭くて驚いた。
もうこの街をでて10年近くになるのだが、
道が狭く感じたのは初めてのことで
なんだが不思議な感覚だった。
帰省の時、
田舎の電車には行き先がでていない。
真っ暗な街をごとごとと音を立てて突き抜けていく。
見慣れない街並みにいつも新鮮な気持ちになる。
けれど、行き先が出ていないことに
少しだけ不安にもなる。
馴染みのない駅につく度に開くドアに
寒いなぁと文句の1つも言いたくなるけれど、
風の匂いが少しずつ地元の匂いに変わっていくのが面白い。
やはり東京よりも田舎の方が空気が美味しい。
最近は、ご贔屓バンドの新譜が最高に胸に刺さる。
お前の未来は青空だって、
悲しみなんて捨てていいよ
なんて言われたら、
無条件に泣いてしまう。
絶望に絶望している暇なんてないって最高にロックな歌詞だと思う。
心と体のどちらに連れられてきたのかなんて、
今の私にはさっぱりわからない。
音楽というものは適材適所で
人生の中で必要な時に必要な言葉を
すっと与えてくれる物のような気もしている。