感想なんてあったもんじゃない。
先日、低みという新しい概念を手にいれた。
本誌はTBSラジオの某番組での1コーナーをまとめたものだ。
オンタイムで拝聴していたわけではないが、まとめを拝聴してはまってしまったのである。
<低みとは?>
法律に反しておらず、自己完結した見る人が見たらデリカシー不足、もしくは衛生観念に反している行為のことをさす。(本誌P252より抜粋)
ライフハックや時短と称したズボラとも言いがたい諸行の数々に
いやー、それはないでしょ!と突っ込みを入れたり。
メール投稿者さんたち秀逸な文章にゲラゲラ笑いながらページをめくった。
(パーソナリティが笑いすぎて読めない理由の一つには、リスナー投稿のレベルの高さがあると思う。タイトルのつけ方が最高にファンキーで、すでに1行目から笑いを誘ってくるものばかり。。。)
けれども、ふとしたところで
あれ?これ、もしかしてわたしなのでは??
と我に返って、ゲラゲラ笑っていた数秒前を少しだけ呪ってしまう。
法律に反しておらず、自己完結している少しデリカシーにかけている行為。
大きな定義のようだが、一歩間違えば軽犯罪になるような、
がっつり下ネタで終わってしまうような、そんな危うさを含んでいる。
世の中には、自己啓発本が溢れかえっている。
ただ、その殆どは高貴な自己投資を推奨し、似たようなことを言葉を変えて並べているだけなような気がする。本当ならば、高貴な自己投資に向けて活動をしてくことが人生を豊かにしてくれるのかもしれない。
けれども、別にそんなことをしなくても、高らかに反発をしなくても。
別に問題ないのだ。
と、そんな気分になる1冊でした。